永山則夫
- 作者: 永山則夫
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1990/07/10
- メディア: 文庫
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私に欲望の一つを与えると言ったら私は何を選ぶだろう…決まっているのである。もうとうに…無意味な空白的な一年間より目的ある三日間が欲しい、いや、一日でも、一時間でもかまわないのである。p65
死が間近に迫る絶望感は想像を絶するものがある。その中でここまで必死に学問を追究した姿勢にとても感動する。監獄での著者の生き様は、著者が死刑囚であるということを考えても、というより、死刑囚だからこそ強い魅力を感じる。