ずっと行きたかった庭園美術館に行ってきた。「舟越桂 夏の邸宅」展の最中だったので見てきた。とてもおもしろい。船越桂という人は始めて知ったけど、人の体、表情だけであんなに表現できるのはすごいと思った。特に「戦争を視るスフィンクス」という作品の表情は印象的。展示の会場である庭園美術館の建物にすごく惹かれ、早速HPで調べてみると、

東京都庭園美術館朝香宮[あさかのみや]邸(朝香宮殿下は久邇宮[くにのみや]家第8王子、妃殿下は明治天皇第8皇女)として1933年(昭和8年) に建てられた建物を、そのまま美術館として公開したものです。

美術館について
らしい。展示の題名にも入っていた「アール・デコ空間」というのがこの建物を指すようなのだけど、これも調べてみると

アールデコとは1920年代の装飾スタイル全般をさします。絵画、彫刻、ジュエリー、家具、服飾、生活雑貨、ポスター、建築。すなわち、身の回りにある全てのものが含まれます。第一次世界大戦が終了した1919年から、ヒトラーが政権を握って、様々な制限をかけてくる1933年頃までの間の欧米の生活スタイルです。
アールデコは現代の都市生活のルーツであるとも言えます。我々が「大都会」をイメージする時、高い四角いビル群を連想しますね。ガウディーのサクラダファミリアや他の大聖堂、ウィーンなどに見られる芸術品のような建物は思い浮かばないでしょう。我々にとっての「大都会」とは、ニューヨークのマンハッタンや東京、新宿の高層ビル群です。それらは、ほぼ全てアールデコに由来しています。

アールデコって何ですのん?
とのこと。↑のサイトでランカスターという人が書いた絵を見て強く実感したけど、現代の生活様式はこの時代のそれに比べるとひどくつまらないものに見える。これは単に無い物ねだり的なアレではないよなあ。実際、社会では必要か不必要か、機能的かそうでないかの次元で様々な判断がされているように思える。マシーンみたいな。そう考えるとアールデコが流行した1920年代と比べて現代の機能性を過度に追い求めた居住空間はやはり何かさびしいものに見えてくるのだが。まあいいや。眠い。