わかりにくい疲れ

今日のダーリン

第1次産業から、第2次産業への文明の移行は、農村と、工業を軸にした都市の衝突を、「公害」というかたちで表現されたけれど、いまの問題は、第2次産業と第3次産業の間での矛盾が、ひとりひとりの人間の「精神の病い」というかたちで表われてきている‥‥というのは、吉本隆明さんの考えとして書かれたり語られたりしています。
「見えるものをつくる産業」の世界観と、「見えないものに関わる産業」の世界認識が、脳のなかでぶつかりあっちゃう。そんなふうに、ぼくはイメージしています。
ぼく自身も、時代の病いから超然と逃れられるわけはありません。わかりにくい疲れ方を、日々しているはずです。
そのシンボルが、我が家の、読み切れないのに買いまくられた本の山積みですよね。

非常によくわかる。
俺のバイト先でも、部署で一番元気だった女の社員さんがある日突然いなくなってしまって、後から聞くところによると精神的にキツくなって休んでいるとのこと。最近いつの間にか復帰していたことに気が付いたが、別人のように痩せていた。精神的なダメージってなかなか他人には見えづらいもので、ある日突然、体の内側からズシンとくるものなのかもしれない。その意味では確かにわかりにくい疲れ方をしているんだろうなあ。