茂木健一郎

「脳」整理法 (ちくま新書)

「脳」整理法 (ちくま新書)

いかにも売れそうな題名に惹かれて買ってはみたものの、NHK「プロフェッショナル」なんかで茂木健一郎の話し方がやたら胡散臭いので読む気がなくなっていた残念な本なんだけど、ヒマで読んでみた結果、あまり面白いとは思えなかった。というか、内容薄すぎじゃね?っていう。
色んな書き方をしてるけど、結局言いたいことは(私生活に寄り添う、一人称の知である)「生活知」と、(科学などで用いられ、世界観に関わる)「世界知」の意味の棲み分けと、この認識から生まれる(「生活知」と「世界知」の中間に位置する)「偶有性」の重要さで、要は何事も「不変の存在だと思われた概念p166」だと諦めずに「セレンディピティp109」を生み出すためにもがんばって!!みたいな事しか伝わってこなかった。なんかそれっぽく書いているけど、実はものっそいブームに乗って適当に書いた本じゃないのかって思ってしまった。