家(下巻)

家〈下巻〉 (岩波文庫)

家〈下巻〉 (岩波文庫)

当たり前だろうけど、面白かった。「奉公人」「大番頭」といった身分制度が当たり前に通っているような古い大家族の成り行きを客観的かつ具体的に描写する。使われる言葉も古い。一見読みづらいから下巻まで読めるのか怪しかったが、読み進めるうちに、冒頭からの「家族」への視点を最後まで全くぶらさずに、没落する旧家の様子を丹念に描く物語に引き込まれた。時間かかったけど。