丹羽宇一郎

人は仕事で磨かれる

人は仕事で磨かれる

あまり意識しているつもりはないのだけど、経営者の書いた本をたまに読んいる。経営論の類。なんでかなーとこの本を読みながら考えた結果、理由の一つは難しくないからなんだろうとなって思った。法学部の劣等生で、簿記三級をこれからやっととろうっていう学力の俺にとって、大抵の経済書はとても難しい。我慢して読めるけど、見たこともない言葉が並んでいるものは、読んではいるものの当然頭に入っていない。さすがにそれは意味がないし眠くなるので、最近は背伸びしないようにしている。その点、経営者本はビジネスの現場のことが書かれているし、その割に専門的に実務的な内容まで掘り下げて書いてあることは少ない。大抵、企業理念とかビジネスマンとしての生き方論についての内容なので、全然難しくないのである。生き方論ばかりだから、学生の自分にとっても当てはまることは多いし、立派な人の人生観を知ると若干テンションが上がる。だから好きなのかなーって思った。
で、この本は伊藤忠の会長。めちゃくちゃ真面目な人だというのが表紙からも伝わってくる。完全に谷啓

「クリーン、オネスト、ビューティフル」p90

私の解釈を言えば、神とは自分以外のすべてです。すべての人が自分を見ている。そう信じて一生懸命やっていくことで、人間は強くなっていくものだと思います。p162

私はよく経営会議で言うんです。「君たち、本当にオシッコ漏らすぐらいの緊張感を感ずる仕事をしろ」と。p215

正直に一生懸命生きていけば、ということで、とにかく眠くて頭が働かない。