セミパワー


いまさー、部屋の網戸にセミが止まって1分間くらい全力で泣いて飛んでいったんだけど、セミすげえわ。
まずさー、網戸にセミ止まってくることなんて滅多にないでしょ。セミ近くで見ようって言ってもせいぜい木にとまってるやつみるくらいだし。しかも木にとまってるセミって木に体押しつけてるから、やっぱり鳴き声も木に吸収されるっていうかさ、邪魔されてる感はあるじゃん。でも網戸ね。網戸って網だから遮るものがない。見た目的にも鳴き声的にも。だから止まった瞬間かけよって10cmくらいまで顔近づけて観察したんだけど
めっちゃ鳴き声でかい。
なんか遠巻きに数匹の蝉時雨を聞くのは心地よい鳴き声なんだけど、昆虫として目の前10cmの距離に固い殻のような、よく見ると生物というよりも生物後というか。生物に必ずあるみずみずしさが全く感じられないボディー(しかもお腹な)を見ながら鳴き声聞くとなんつーかアツい。何の目的もないような*1とても鋭い倍音を全身全霊を込めて発声している感が、悲壮感+強烈な生命力+虚しさでちょっとこわいと思うくらいで正直すげー興奮した。
しかも奇妙なのが体全く動いてないとこ。そりゃ小さく振動はしてるんだろうけど、パッと見止まってるようにしかみえない。あの小さな体からこの音って。1分間ただ泣いて、休まずに「ビビビィブルルルゥァァァァァッッ」って飛び立っていった。

*1:意味はあるみたいだ。小学生みたいな質問で申し訳ないのですが、教えて下さい。 セミはなぜ鳴くんですか...ちなみにこの回答へのお礼なんかシュールにおもしろいな。『雄だけなんですね。1週間しか生きられないから必死ですね。セミに幸あれ。』